ゴルフ肘の改善について

ゴルフ肘とは、肘の内側に痛みが生じる障害で、正式には「上腕骨内側上顆炎（じょうわんこつないそくじょうかえん）と呼ばれています。特にゴルフのスイング時に繰り返し負担がかかることで発症しやすいため、「ゴルフ肘」と呼ばれています。

ただし、ゴルフをしていない方でも発症することがあります。テニス、野球の投球動作、バドミントン、重いものを持つ仕事などでも同じように肘の内側に負担がかかり、痛みが出るケースがあります。

ゴルフを楽しむためにも、肘の違和感を放置せず、適切なケアをすることが大切です。

• ゴルフのスイングでの痛み

　・インパクトの瞬間フォローでの振り抜き時に肘の内側が痛む

　・クラブを振るたびに違和感や痛みが増していく

　・グリップを強く握ると痛い

• 日常生活での痛み

　・ペットボトルを持ち上げたり、カバンを持つと痛い

　・タオルを絞ったり、ドアノブを回すと肘の内側が痛い

• 肘の内側の圧痛

　・肘の内側の出っ張った骨（内側上顆）を押すと強く痛む

• 力が入りにくい

　・グリップ力が弱くなり、クラブがしっかり握れなくなる

　・フォローで振り抜く際に力が抜けてしまう

 

これらの症状が続くと、ゴルフだけでなく、日常生活の動作にも支障が出ることがあります。

 

ゴルフ肘の主な原因は、肘の内側にある筋肉や腱に繰り返し負荷がかかることです。

ゴルフに関連した原因

• インパクト時の強い衝撃

　・ダフリが多いと肘に負担がかかりやすい

• グリップを強く握りすぎている

　・クラブを強く握りしめるクセがあると、前腕の手首を手のひら側に曲げる筋肉に負担がかかる

　・太いグリップを使用していると、手首や肘に負担が集中する

• スイングフォームの乱れ

　・フォローで手首を過度に返すクセがあると、肘の内側の腱にダメージが蓄積する

　・力任せのスイングで、余計な筋肉を使いすぎている

 

ゴルフ以外の日常生活や仕事での原因

• 繰り返しの手作業や負担のかかる動作

　・パソコン作業やスマホの使いすぎで手首や指の筋肉が緊張し、肘に負担がかかる

　・ペンを長時間持つ職業（イラストレーター、ライター、事務作業など）

　・料理や家事での包丁の使用、雑巾絞りなどの動作が多い

• スポーツによる負担

　・テニス（フォアハンドの打ち方が強い場合）

　・野球（ピッチングやスローイング）

　・バドミントンや卓球（ラケットを強く振る動作）

　・筋トレ（手首を曲げるリストカールなどのトレーニング）

• 力仕事や重いものを扱う仕事

　・工事現場や配送業での重量物の持ち運び

　・美容師などのハサミを長時間使う仕事

• 血行不良・披露の蓄積

　・長時間同じ姿勢で作業することで筋肉が固くなりやすい

　・冷えによる血行不良で、筋肉の緊張が高まる

 

このように、ゴルフだけではなく、日常生活や仕事の中でもゴルフ肘が発症することがあります。